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世界遺産「鬼ヶ城」を散策

地球の生命力が感じられるような巨大な岩壁と真っ青な海。 そんな絶景が広がる場所が三重県熊野市にあります。その名も鬼ヶ城(おにがじょう)。世界遺産「紀伊山地の霊場と参詣道」や「日本百景」「天然記念物」に登録されています。 この日は梅雨の中休みの晴れ渡る好天候の中、日本国内の有数の景勝地を訪れました。

場所を地図で確認

紀伊半島の東に位置する三重県熊野市木本町に鬼ヶ城があります。伊勢半島から南西に向かって続くリアス式海岸のちょうど終点で、そこから西には日本一長い砂礫海岸・七里御浜海岸(しちりみはまかいがん)へと続きます。

鬼ヶ城の地図

鬼ヶ城の歴史

桓武天皇(かんむてんのう)737年~806年)の時代に坂上田村麻呂(さかのうえのたむらまろ)が天皇の命を受け、鬼と恐れられた海賊・多娥丸(たがまる)を征伐したという伝説が残されているとのこと。1523年に有馬和泉守忠親(ありまいずみのかみただちか)が山頂に鬼ヶ城本城を築き、今も城郭などの史跡が残っています。現在は半島そのものが「鬼ヶ城」と呼ばれています。

鬼ヶ城ってどんなとこ?

鬼ヶ城は海の浸食によってできた海蝕洞窟(かいしょくどうくつ)や奇岩が多く、また地震によって隆起し、独特の岩壁ができた場所。海岸線に沿って遊歩道が約1km続き、絶景が眺められます。入り口付近には案内板があり、写真付きで見どころが紹介されているので予習してから行くのがおすすめ。

吉野熊野国立公園・世界遺産 鬼ヶ城のご案内
吉野熊野国立公園・世界遺産 鬼ヶ城の案内板

鬼ヶ城は天候の影響などで通行止めになることも。どこまで通行可能かどうかは入り口にある鬼ヶ城交通規制情報の案内板を見て確認できます。

鬼ヶ城交通規制情報の案内板

入り口は舗装されていて歩きやすいのですが、岩場に足を踏み入れると巨石と壁に圧倒されます。その先に広がる青い海を見ると、大自然の中に立っている実感がわいてきます。

この鬼ヶ城の遊歩道は西側・東側のどちらの入り口からでも入ることができて往復可能。もし早く戻りたい場合は歩道トンネルを利用して帰ることもできます。(往復の所要時間は約1時間半)

グルメ・買い物

鬼ヶ城東側入り口近くにある鬼ヶ城センター。真夏の炎天下の中を歩いて鬼ヶ城センターに入ると涼しくてホッとしました。2階にはリストランテ・マリーナというお店があり、ランチが食べられます。

鬼ヶ城センター
赤鬼・青鬼が迎えてくれる鬼ヶ城センター

いただいたのは見た目も鮮やかな「熊野鯛とマグロの紅白丼」。やっぱり三重の海に来たからには海鮮ものを食べずに帰るなんてできません。新鮮な熊野鯛とマグロはうまみたっぷりで、ネギとの相性もよく、とても美味しい一品でした。こちらのお店では紅白丼の他に、熊野地鶏を使った料理がメニューに並んでいました。熊野地鶏もおいしそう。次回は是非食べてみたいです!

熊野鯛とマグロの紅白丼
見た目も鮮やかな熊野鯛とマグロの紅白丼

鬼ヶ城センターの1階には熊野の特産品やお土産が買える売店があり、熊野市新鹿町で発見された新種の柑橘「新姫(にいひめ)」や熊野地鶏、希少な那智黒石などが売られています。

鬼ヶ城センターと同じ敷地には熊野漁協水産物直売所があり、そちらでも新鮮な地魚を使ったまぐろ丼やしらす丼を買うことができます。お手頃価格で新鮮な魚が食べられるのはうれしいですね。

鬼ヶ城センター外観
鬼ヶ城センター(海側)
施設名
鬼ヶ城センター(2階 リストランテ・マリーナ)
住所
〒519-4323 三重県熊野市木本町1835−7
車でのアクセス
熊野大泊IC出口R42新宮方面へ出てすぐ
交通機関でのアクセス
JR熊野市駅より三重交通バスで「鬼ヶ城東口」下車

地図

鬼ヶ城まとめ

いかがでしたでしょうか。海蝕洞窟と海の見える世界遺産・鬼ヶ城。実際に行ってみるとすごい迫力でした。伊勢・熊野方面へ旅行を考えてらっしゃる方は鬼ヶ城にお寄りすることをおすすめします。是非行って、触れて、体感してみてくださいね。